研究会理念
Philosophy
1. 循環型社会への取り組み
コンクリートの主材料である骨材(細骨材、粗骨材)は、山砂や砕石・砕砂などの天然材料が多く利用されている。近年では、自然保護の観点からも、天然材料の採取が厳しい状況となっている。本研究会では、鉄製造時の副産物であるスラグや石炭火力に由来するフライアッシュなど、循環型社会への取り組みとして、産業副産物を積極的に活用したコンクリートを目指します。
2. 地産地消
生コンクリートはよく生き物と例えられます。製造後に約60~90 分程度で現場製造物に打設されます。そのため、コンクリート材料についても、地域で供給可能な材料となります。研究会では、製造工場の立地を考え、供給可能な産業副産物を積極的に活用した従来品と同等品質となるコンクリートを目指します。
3. 温故知新
フライアッシュや高炉スラグなど各種副産物は、多くの材料で古くからJIS 化されております。しかし、各種副産物のデメリットばかりが強調され、なかなか積極的にコンクリート材料に活用されていないのが現状です。本研究会では、産業副産物のメリットを最大限活用(乾燥収縮が小さくなる、流動性が向上など)し、各種副産物とのベストミックスな配調合を検討したコンクリートを提供することを目指します。